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『魔王』の蔵元・白玉醸造の芋焼酎『白玉の露』を、しみじみと

白玉の露のお湯割り

このラベル、1904年(明治37年)の創業当時から変わっていないという。今から120年も前のデザインを、そのまま継承しているなんて、それだけでも骨太な焼酎であることがうかがえる。地元では誰もが知る定番酒だけど、大量消費地では、なぜかあまり見ることがない。



白玉醸造は、プレミアム焼酎3Mのひとつである『魔王』をはじめ『元老院』や『天誅』の方が知名度が高いのだが、いずれも減圧蒸留された飲みやすいタイプの芋焼酎だ。でも『白玉の露』は減圧蒸留という方法が開発される前から存在するので、常圧蒸留である。


常圧蒸留された焼酎の特徴は、どっしりとして、素材の風味を強く残していること。地元・大隈産のサツマイモ「黄金千貫」を原料に白麹を使って醸していて、芋の甘味や旨味が濃厚に感じられる。昔の芋焼酎はクセが強かったと言われるけれど、『白玉の露』は洗練されてるんじゃないかな。



焼酎6対お湯4、いわゆるロクヨンのお湯割りがオススメだ。立ち上る湯気の中に芋のやさしい香りがして、口に含むと、はじめはスパイシーなのに、だんだん甘みが広がってきて、最後に甘い余韻が残る。芋焼酎はやっぱり芋らしい方がいい。という方は、ぜひ飲んでみてほしい。


お試しには、手軽な720mlビンもある。が、一升瓶のこのラベルは必見。剥がしてコレクションにしたいくらいだ。120年の時を超えた元祖・芋焼酎のお湯割りをしみじみと味わって、寒い季節をホカホカ乗り切りたいな。


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お酒レポート

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