top of page

冬に飲みたい。米麹1/3で醸した、うまみの濃い壱岐の麦焼酎『あるがまま』


壱岐島の「壱岐の蔵酒造」で造られている麦焼酎『あるがまま』を飲んだ。全国的に人気の大分の麦焼酎『いいちこ』や『二階堂』とはまったく違う。麦焼酎という同じカテゴリーに並べていいものなのか? いいや。コレは麦焼酎ではなく、壱岐焼酎なのである。


長崎県の壱岐島(いきのしま)は、九州の玄界灘に浮かぶ離島。博多港からフェリーで約2時間あまりとの距離にある。南北17km・東西14kmとさほど大きくはないが、はるか縄文時代から人が住んでいて、古代より朝鮮半島と九州を結ぶ海上交通の中継地として重要な役目を担っていたという。


蒸留技術が日本へ伝播したルートは、琉球を経て薩摩へ伝わったというのが通説だ。しかしそうではなく、朝鮮半島から壱岐へ渡って来たという説もあって、麦焼酎に関しては壱岐が発祥の地とされている。

壱岐の麦焼酎は、16世紀あたりからの長い歴史のなかで独自の製法を確立した。米麹1/3と大麦2/3で造られるのが特徴。1995年には地理的表示の産地指定を受け「壱岐焼酎」と表記されるようになった。麦の香りに米麹による天然の甘みが加わり、麦麹を使った麦焼酎に比べ味わいに厚みがある。


壱岐には現在、7つの蔵元がある。『あるがまま』は壱岐の蔵酒造の製品で、とある商社の専売商品のためか店頭で出会う機会は少ない。スーパーのリカーコーナーでは代表銘柄の『壱岐っ娘』をよく目にするだろう。


昔ながらの常圧蒸留ではなく、『いいちこ』や『二階堂』同様の減圧蒸留されているので、飲み口はスッキリ。でも米麴を使っているため口中に濃厚なうまみがしみじみ広がる。ロックよりお湯割にして飲みたい味わい深さだ。



お酒レポート

bottom of page